(ご案内)物性研短期研究会「真空紫外・軟X線放射光物性研究のパラダイムシフトに向けて」(9/20、21)
supersor @ issp.u-tokyo.ac.jp
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2014年 9月 17日 (水) 11:49:28 JST
VUV・SX高輝度光源利用者懇談会会員の皆様
今週末9月20日、21日に、下記の東大物性研 短期研究会を開催いたします。
新たな光源に向けた取り組みと将来ビジョンを話し合う場とするために、広い分
野の代表的な専門家の方々にレビューいただきます。構造と電子状態の相関とい
う観点での議論に整理・集約することを目指したプログラム構成としております。
皆様の御参加をお待ちしております。
標題: 真空紫外・軟X線放射光物性研究のパラダイムシフトに向けて
日時: 2014年9月20日(土)~2014年9月21日(日)
場所: 物性研究所本館6階 大講義室(A632)
世話人: 原田慈久、藤森 淳、辛 埴、小森文夫、松田 巌 (内線:63401)
e-mail: harada :at: issp.u-tokyo.ac.jp
趣旨: 日本の真空紫外・軟X線放射光を用いた物性研究は、放射光物性研究の奔りであるSOR-RINGに始まりまもなく40年を迎えようとしています。フォトンファクトリー、UVSORは30年、SPring-8での軟X線物性研究もすでに15年が経過し、第3世代光源を用いた実験手法は先端分光、産業応用ともに成熟しさらなる発展を続けています。一方真空紫外・軟X線コミュニティの長年の夢である高輝度放射光源の実現も現実味を帯びてくるなど、真空紫外・軟X線物性研究の新たな時代の幕開けを迎えつつあります。そこでは物質のナノ構造を直接見る空間分解能、電子・スピン・格子系の相互作用を解き明かすのに十分なエネルギー分解能、化学反応の初期のダイナミクスを捉える時間分解能など、既存の手法の延長線上にある高精度の実験手法の
開発とそれを用いた物性研究が実現し、さらにコヒーレンスを活かした新たな物性研究の展開が期待されています。そこでこれまで我々が培ってきた放射光研究の流れを総括し、新たな光源に向けた取り組みと将来ビジョンを話し合う場を提供することによって、コミュニティ全体のパラダイムシフトを後押しすることを目的として下記の研究会を行います。
【主催]:東京大学物性研究所
[共催]:日本放射光学会
東北大学 東北放射光施設推進会議
VUV・SX高輝度光源利用者懇談会
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以下のホームページをご覧の上、お申し込み下さいますようお願いいたします。
http://www.issp.u-tokyo.ac.jp/labs/sor/workshop2014_9/index.html
※なお記載は申込期間を過ぎておりますが、直前まで参加申し込み受付しており
ます。奮ってご参加下さい。
[プログラム]
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1日目 (9月20日(土))
13:00 開会挨拶 瀧川 仁 (東大物性研所長)
【触媒・電池】 座長:尾嶋正治(東大放射光)
1 山田淳夫(東大) 「次世代蓄電池にむけた新材料開発と物性評価」
2 高橋幸生(阪大) 「コヒーレントX線回折による機能性材料粒子の粒径分布解析と電子密度マッピング」
3 駒場慎一、久保田圭(東京理科大) 「リチウム,ナトリウムを使う蓄電池材料開発」
4 堂免一成(東大) 「水分解光触媒の最近の進展と課題」
【ソフトマター・生体物質】 座長:雨宮慶幸(東大新領域)
5 柴山充弘(東大物性研)「高性能高分子ネットワークの構造と物性」
6 柳井毅(分子研)「密度行列繰り込み群を用いた光合成マンガンクラスタの電子状態計算」
7 木村睦(信州大) 「高分子金属錯体を用いたナノデバイス創成」
8 田中肇(東大生研) 「水の局所構造化と熱力学異常・結晶化」
18:20~ 懇親会
2日目 (9月21日(日))
9:30~
【固体・表面物性】 座長:藤森 淳(東大)
9 遠山貴己(東京理科大) 「強相関物質研究の課題と放射光の役割」
10 木村剛(阪大) 「室温マルチフェロイクスの探索」
11 岩佐義宏(東大) 「界面に誘起される新規2次元電子系とその機能」
【材料科学】 座長:木下豊彦(JASRI)
12 細野秀雄 (東工大応セラ研)「酸化物新材料による最先端電子デバイス開発」
13 小野輝男(京大化研) 「高機能スピントロニクスデバイスの展望」
14 矢板毅(JAEA) 「5f電子系元素選択的配位子の分子設計と放射性廃棄物処分に向けたチャレンジ」
15 田中功(京大) 「構造材料研究における第一原理計算の応用」
【固体・表面物性】 座長:藤森 淳(東大)
16 近藤博基(名大) 「プラズマ誘起ナノプロセスの進展と放射光実験への期待」
16:00 閉会挨拶 近藤 寛 (慶応大教授、VUV-SX懇談会会長)
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